文化財・日本遺産
金刀比羅神社 難船彫刻絵馬 1面
新潟市有形民俗文化財(昭和59年指定)
日本遺産構成文化財(平成29年認定)
明治30年(西暦1897年)に奉納されました。
ケヤキの一枚板に刻まれた浮彫りで、
長谷川雲越(日本のミケランジェロと称される石川雲蝶の弟子)など3名により制作されました。
荒波にもまれている白山丸が金比羅大権現様の御出現により救助される瞬間をあらわしています。
彫刻部分は、縦53センチ、横153センチです。
平成29年、新潟市を含む11市町が
「荒波を超えた男たちの夢が紡いだ異空間 ~北前船寄港地・船主集落~」
として文化庁の「日本遺産」に認定されました。
そのストーリーの構成文化財のひとつとして、
当社の「金刀比羅神社 難船彫刻絵馬」も選ばれました。
金比羅大権現様の御姿
「白髪老翁(はくはつろうおう)」の御姿であったと記されています。
御額から光が放たれ、船にその光がそそがれています。
天空を拝む船員たち
神に捧げるため、髷(まげ)が切られています。
船名「白山丸」の文字が額に見えます。
嵐の中、船のバランスを保つため、帆柱が切られています。(左側・人物の背中側)
立っている人たちは、舵をとろうとしています。
右側の護摩札には「金刀比羅大権現」と墨書きされています。
この護摩札は現在、神殿内に御神体と共に納められています。
由緒が絵巻風にあしらわれて彫られています。
左側の名前は、奉納者名と彫刻師名です。
故三平孫
中講義(明治時代の神官名) 鈴木高義(初代宮司)
彫刻師 長谷川雲越
寺山興太郎
桜井吉五郎